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2013年5月31日 (金)

ゾウの密猟 中央アフリカ共和国の状況(1)

アフリカから緊急メッセージ(1)  西原智昭(WCSコンゴ共和国・JWCS理事)

世界遺産の地で少なくとも26頭のゾウ殺害
WWF声明文:ヤウンデ、カメルーン(2013年5月10日)
 
中央アフリカ共和国の世界遺産、ザンガ・バイにて少なくとも26頭のゾウが殺害された。カラシニコフライフルで武装した17名の密猟者が5月6日月曜日、現地で「ゾウの村」として知られるこの希少なゾウの生息地に侵入したことによる。

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© WWF/APDS


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© WWF/APDS
5月9日木曜日のWWFの情報によれば、毎日50頭から200頭のゾウが土の中にあるミネラルを採取しに集まってくる広大なザンガ・バイの周辺で、少なくとも26頭のゾウの死体が発見されたという(上方の写真は、ゾウを殺害ののち、象牙採取のために首から先を切断されたゾウの死体であり、下方は肉採取目的で解体されたため、内臓が外に飛び出している)。
 
その情報源は、その26頭のうち4頭は子どもであったことや、地元民らがゾウの死体から食用に肉を取り始めていたことも伝えた。密猟者が現れて以来、ザンガ・バイではゾウが姿を消し、まるで「ゾウの霊安室」のようだ、と伝えている。
 
国の暫定政府軍の一部であると名乗る17名の武装者らは、既にザンガ・バイから去っているものの、WWFや他の保護協力者らは、地域の安全がきちんと守られない限りゾウの殺害は続き得ると恐れている。
 
中央アフリカ共和国は今年初めから暴力と混沌に揺さぶられており、WWFや他の保護団体は4月に、安全上の理由からザンガ・バイ隣接の現地事務所を離れた。
ジム・リープ WWFインターナショナル事務局長は以下のように述べた。
 
「殺戮が始まりました。中央アフリカ共和国はこの希少な世界遺産を守るべく直ちに行動せねばなりません。」
 
「ザンガ・バイで我々が目撃している残虐な暴力は、世界で最も素晴らしい自然界の遺産の一つを今にも破壊しようとしており、さらに、そこに住む人々の未来を危険にさらそうとしています。」
「国際社会もまた、中央アフリカ共和国の人々と自然遺産を守るべく、この国の平和と秩序を取り戻すための手助けをしなければなりません。」
「WWFはさらに、カメルーンとコンゴ共和国に対し、中央アフリカ共和国が世界遺産を保全することへの支援を提供するよう強く求めます。この世界遺産はこのバイのみならず、これら2カ国の広大な隣接地域も含んでいるからです。」
「ザンガ・バイにおける出来事は、アフリカ中央部の森のゾウに直面している実際の脅威を彷彿させるものです。この種のゾウの個体数は、過去10年間で62%激減しています。」
「ザンガ・バイで展開している悲劇は、象牙の不法取引を助長している象牙市場を閉ざすべく責務に従って行動するよう、中国とタイの政府をも駆り立てなければなりません。」

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