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2013年3月 4日 (月)

関連する条約

Cites16_20130304_c  今日の午前中は地域別の政府の会議、昼休みに開かれるサイドイベントがあり、午後からは2つの会議室に分かれて委員会がありました。

 お昼のサイドイベントでは、Environmental Invesutigation Agency が開催した中国のトラ・ファームの調査報告を聞きました。報告によると1949年には中国に4000頭いたと推定される野生のトラが2010年時点では40-50頭しかいないと推定されています。一方、飼育されているトラは6000頭もいるというのです。
 飼育されているトラは展示だけでなく、毛皮や漢方薬に使う骨に利用されています。飼育繁殖しているなら家畜と同じだから利用してもいいじゃないか、という考え方がありますが、毛皮や漢方薬をみても野生のトラを密猟したのか、飼育していたトラなのかは区別がつきません。
 「飼育していた個体だから」など流通・販売の抜け道があると、風前のともしびの野生生物は守れないという一つの証拠です。
 また飼育している個体がたくさんいれば、生き物のつながりの中で命をつないできた野生個体がいなくなってもいいのか、と「野生のもつ意味・価値」がどれだけ理解されているのかの表れでもあります。

  他のサイドイベントでは、ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約・CMS)とCITESの協働事業のサイガの保護活動の報告がありました。

 午後の会議は委員会1が世界植物保全戦略やIPBES(生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)と生物多様性条約と関係のある議題、気候変動を考慮した絶滅のおそれのある動植物への対応と他の条約と関係する議題について各国から意見が出されました。

 会議場にいる各国のNGOスタッフも生物多様性条約COP11でみた顔がちらほらしています。

 気候変動の影響が大きいといわれるホッキョクグマは、前回否決された取引規制を求める提案が、今回もアメリカから提出されています。(提案書の一部翻訳 
http://wildlife.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-67db.html )


 前回はホッキョクグマの減少の原因は狩猟ではなく気候変動なのではないかという意見が出され否決されました。
 委員会2は資金と予算の議題で、お金の話は生物多様性条約と同様、長引いていました。明日はいよいよ決議が始まるでしょうか。
      (鈴木希理恵 JWCS理事)

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