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2013年3月 8日 (金)

ゾウの絶滅が現実になってしまいそう

 ワシントン条約締約国会議 5日目。委員会2では、朝からゾウの管理の議題でした。1989年に象牙の国際取引の原則禁止が決まって以降、減少の一途だったアフリカゾウの数は増加に向かったものの。2008年にボツワナ、ナミビア、南アフリカ、ジンバブエと日本・中国の間で行われた「一度限りの在庫象牙取引(1)」の後、過去最悪の密猟(2)となり、アフリカゾウの数は再び減少し。「死の行進」とさえ呼ばれる状況です。

 会議文書には、密猟者との戦いで国立公園のレンジャーが命を落としたことや、武装勢力が象牙を武器の購入のために密売していることなど生々しい事件の数々が報告されています(3)。

 「すでに政府が保管している象牙だけをCITESの管理下で取引を行い、それで生まれた利益をゾウの保護のために使うならよいではないか」という考え方がありましたが、消費が密猟を誘ってしまった事実が明らかにされました。

 ではどうしたらよいか。ゾウが生息する国は保護のための資金がほしい、象牙を買う国は違法取引の取り締まりを強化するというけれど、本当に効果のある対策になるのか、会議の行方が注目されます。

(1)一度限りの象牙取引 http://www.jwcs.org/data/oneoffsale.pdf
(3)条約事務局の報告書 http://www.cites.org/eng/cop/16/doc/E-CoP16-53-02-01.pdf 
(鈴木希理恵 JWCS理事)

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