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2013年3月 6日 (水)

無記名投票の実施を厳しくする提案 否決

Minicites_2 今日の午前中は、昨日から持ち越しの無記名投票のルールの変更の議題から始まりました。
最初に昨日からワーキンググループが話し合いをしてきましたが、合意できなかったことの報告がありました。

日本から「無記名投票ができるようにするための要件を厳しくするルール変更には、3分の2以上の賛成が必要とする」という動議が出されました。

そして中国からその動議は無記名投票で行いたいとの発言があり、それに賛成の国がボタンを押しました。賛成の国は議長によって読み上げられ、日本のほかアフリカ、中東、東南アジアの国々の名前が挙がりました。現行の10か国以上の要件を満たしているので、日本の動議は無記名投票で行うことになりました。
投票の結果、賛成71、反対56、棄権3 で動議は過半数で採択されるため、日本の動議は採択されました。

2回目の投票はコロンビアの提案です。無記名投票にするための要件を現行の10か国から40か国にする、というものですが、ここからは採択に3分の2以上の賛成が必要です。
またこの投票も中国からの無記名投票で行いたいとの提案が出され、賛成の国が読み上げられて無記名投票で行われることになりました。
賛成67、反対62、棄権5 で3分の2を超えないので否決されました。

3回目の投票はEUの提案(議題4.2)です。現行の10か国から過半数の賛成にするというものです。これも同じように無記名投票で行われることになり、ました。
賛成62、反対62、棄権5 で3分の2を超えないので否決されました。

4回目の投票はメキシコとチリの提案(議題4.3)の改定案でアメリカが提案しました。変更の10か国の賛成から25か国の賛成にするというものです。これも同じように無記名投票で行われることになりました。
賛成41、反対91、棄権1 で3分の2を超えないので否決されました。

5回目の投票はメキシコとチリの提案(議題4.3)で10か国の賛成から3分の1にするというものです。これもまた同じ経緯で無記名投票で行われることになりました。
賛成66、反対64、棄権2 で3分の2を超えないので否決されました。
6回目の投票はメキシコとチリの提案(議題4.3)の一部分で無記名投票については無記名投票にしないという提案です。これもまた同じ経緯で無記名投票で行うことになりました。
賛成67、反対50、棄権11 で3分の2を超えないので否決されました。
このため、10か国が無記名投票に賛成であれば、引き続き無記名投票が行われることになります。

無記名投票では、決議に対する責任があいまいで、どの国がどんな意見なのかを知って意見を重ねるには障害です。自分の国の代表が条約の決定にどのように関わったのかも透明でありません。
国際交渉はさまざまな要素がかかわって、条約の理念だけでは動かない現実はありますが、理念に近づけるよう、決定の透明性を高める方向に進んでほしいものです。

規制を伴うワシントン条約と生物多様性条約は影響が違いますが、時間がかかってもコンセンサス(合意)で決める生物多様性条約と比べて、無記名投票で結論が出てしまうと「建設的な次のアクション」の妨げになるように感じました。

 日本政府の発言を聞いて、異なる意見の人と議論して合意し、だんだんと目標に近づく結論を出し行くことが苦手なのかなと思いました。それはとっても困難な道のりだと思いますが、言葉をもった人間だからできることで、それに地球の未来がかかっているのでしょう。
   (鈴木希理恵 JWCS)

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日本政府注目の無記名投票

今日の午前中の議題は無記名投票でした。
 (ドキュメント 4.2、4.3)
 今のルールでは、無記名投票にするために賛成が11票あれば実行できましたが、その要件を厳しくする提案がEU、メキシコ、チリから提案されています。3月4日の会議で1度目の議論がありました。
 
 日本は無記名投票に賛成で、理由は「どの国が投票したのかが分かると、力を持つ国やNGOからのプレッシャーを受ける」、「それでは締約国の意見が反映しにくい」というものです。
無記名投票をやりやすい今のままでいい、という考え方の国は、日本、中国、イラン、クェート、エジプト、ガーナ、南アフリカ、ギニア、フィリピン
一方、要件を厳しくする案を支持するのはメキシコ、ブラジル、USA,コロンビア、アイルランド、アルゼンチン、エクアドル、コンゴ、インド
です。
日本政府は無記名投票の規制に強く反対しています。
→ 水産庁HP
 無記名投票は前回のCOP15のときに、ヨゴレ(サメ)を附属書Ⅱにする提案で、日本は無記名投票を希望しましたが、そうなりませんでした。
今日(3月5日)の午前中は、その続きが話し合われました。発言をしたいときはマイクのボタンを押すのですが、なかなか順番が回ってこないのにいら立って国の名前が入ったプレートと机で音を出したり、声を上げる国代表もいました。
 南アフリカから合意するのに議論が足りないのでワーキンググループで話し合う提案があり、会場から拍手がありました。この後、日本からの動議で、この決定を今ただちにしたいと動議が出されました。会場は静まり返り、議長たちが話し合って議事が止まりました。
 何度も議事が止まりながらも、結局、南アフリカがイニシアチブをとるワーキンググル―プをつくることになり、明日(3月6日)の朝までに結論を出すことになりました。
 ワーキンググループは会議場で意見が対立した国々と、その場で参加を希望した国の代表が参加できます。
南アフリカ、日本、メキシコ、グレナダ、フィリピン、カナダ、コロンビア、アイスランド、ニュージーランド、ザンビア、スイス、ノルウェイ、イラン、クエート、エジプト、チュニジア、ブラジル、ジンバブエ、アルゼンチン、バーレーン、エルサルバドル、イタリア、シンガポール、リベリア、ボツワナ、ウガンダ、ナミビア、ロシア、USA、韓国、UK
そして11票が集まれば無記名投票にできる現状のままなのか、賛成過半数にするのか、2/3の賛成票が必要なのか、も決められます。
→ 会議のネット中継
           (鈴木希理恵 JWCS理事)

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