« 2012年6月11日 | トップページ | 2012年10月8日 »

2012年7月 9日 (月)

生物多様性国家戦略(案)パブリックコメント募集開始

2012年10月にインドで開催される生物多様性条約COP11の前までに、環境省は改定した生物多様性国家戦略を閣議決定する予定です。
 パブリックコメントの募集が7月6日から始まりました。8月5日までです。
各地で開かれる説明会にもぜひ参加しましょう。

★環境省 報道発表
 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15444


 国家戦略(案)を読むと第一部は、生き物の名前を挙げた具体的な例もあり、「ほほぉ、なるほど」と日本の現在の生物多様性の全体像がわかってきます。

 でも、国の役割(p.95)になると、愛知目標の戦略目標Aに掲げられた「生物多様性の社会における主流化」の達成のため、まずは全省庁の事業で主流化をすすめます!というわけではなく、ただ環境省の仕事が書いてあるようです。そのわりには市民の役割はたくさん書かれています。

 さらに第二部の愛知目標の達成に向けたロードマップになると「それで愛知目標は達成できるの?」と感じます。
 例えば今年度JWCSが調査提言を行う、目標3の生物多様性に影響を及ぼす補助金についても、「有害な補助金を廃止します」とは書いてありません(p.100 A-1-4)。

 第三部の行動計画になると各省庁の事業の集まりで、愛知目標を達成するための国家戦略改定なのにと頭を傾げたくなります。
 今までの国家戦略の点検結果には年度ごとの当初予算が書かれています。事業の中には「の内数」と、その事業の予算の中で生物多様性の事業にいくら使われたのか、わからないものの方が多いのですが、環境省よりも国土交通省や農林水産省のほうが事業規模が大きいことがよくわかります。
 第一部で書かれたことを環境省以外の省庁でも実行する強いしくみが、愛知目標の達成に不可欠です。

★国家戦略2010の点検結果 2.具体的施策の点検結果
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=19165&hou_id=14785

これでは何度改定しても生物多様性は減少してしまうのではないか・・・と無力感に襲われますが、希望を捨てずにパブリックコメントを提出しませんか。

    (鈴木希理恵 JWCS理事)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年6月11日 | トップページ | 2012年10月8日 »