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2008年4月21日 (月)

裁判傍聴記-スローロリス不正輸入・不正売買の2回目の裁判

4月21日東京地方裁判所

この裁判は今年1月16日、ワシントン条約で商取引が禁止されている小型のサル、スローロリスをタイ王国から密輸し、
日本国内で不正に売買した父子が逮捕された事件の裁判です。
父がジーンズのポケットに入れるなどして密輸し、息子がネットなどを利用して販売していた事件で今回で2回目の公判。
第1回裁判の傍聴記はこちら⇒http://jwcs.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_16b9.html

前回裁判でこの日に判決が出ると言っていた記憶があったので、ちゃんと裁いてくれるのかしっかり見届けるぞ、と言う意気込みで裁判所へ。
しかし、罪が増えている!今日は判決は出ないようです。

前回裁判は3月13日。その時に明らかになったのはスローロリス6頭の密輸、3頭の売買。
(密輸したうちの1頭は死んでいたから捨てたという事実も発覚。)
今回は3頭の密輸、4頭の売買。
息子がインターネットを使ってお客を集めていたからか、地方在住の人との売買が目立ちました。
4頭のうち3頭はそれぞれ、宮城・北海道・大阪へ。いわゆる「荷物」としての配送。
しかも、北海道へは飛行機で、です。
スローロリスは荷物じゃないです。
「飼い主」となる人は荷物として受け取ることを何とも思わないのでしょうか…。
いや、飼い主になるということからまず立ち止まって考えて欲しいのですが。

裁判は実名で全てが進んでいくので、当然買った人も名前が何度も繰り返し読み上げられます。
何度も読み上げられるからその名前も覚えてしまいます。
そして、同罪?この人たちも同罪なのではないか?
安易に命を扱っているのは買う人も同じじゃないか?
この父子は買う人がいるからタイから連れてきて売った。
お金を介する取引はなんでもそうですが、買う人がいるから売る人がいる。
やっぱりお金を出してスローロリスを購入し、飼い主になった人も同罪です。

裁判所へは父親の方が先に入ってきて座っていました。
後から入ってきた息子。
父親に目配せをして、ちょっと微笑む。
父親はすごく緊張した面持ちだったから気を使ったのでしょうか?
気配りが出来る優しさを持つ息子。
どうしてその気配りをスローロリスにもできなかったのでしょう。
その顔からは父親に、スローロリスかわいそうだからやめようと、言おうと思えば言えただろうと思えました。
どこにでもいる父子。自分たちだって一つ間違えば犯罪に手を染めることだってある。
そう、例えば今回この父子からスローロリスを買った人たちのように、
自分は罪のない気がしているだけで、本当は間接的にでも罪を犯すことに関わっていることがきっとある。

そんな風に思えた裁判でした。

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