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2008年1月16日 (水)

スローロリス密輸で初の逮捕!

今日、スローロリス密輸で初の逮捕のニュースが飛び込んできました。

 スローロリス(小型のサル)は、2007年6月にオランダのハーグで開催された第14回ワシントン条約締約国会議(CITES)の結果、2007年9月13日から国内流通規制が始まっていました。

 日本では近年、ペットとしてスローロリスの人気が高く、1頭40万円前後で取引されることもあるペットショップとしては利益の高い商品です。これまでも輸入には許可が必要でしたが、密輸が毎年発覚していました。

Roris

 国内流通規制では、国際取引が原則禁止になる前に合法的に輸入された個体であるか、もしくは国内で繁殖させた個体であることを証明する書類を、登録機関(財団法人 自然環境研究センター)に提出しなければなりません。

 JWCSは2007年9月11日、不正登録を見逃さない運用を環境大臣に要望しました。今回の逮捕を皮切りに違法取引の摘発が進むことを望みます。

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2007年トウモロコシの収穫

07

 マルミミゾウの畑荒らし防御対策プロジェクトをコモ村で始めて10カ月たちました。国立公園の境界線になっている道路沿いに村から、10分ほど歩いたところにある実験用の畑では、トウモロコシが大量に実りました。ゾウが畑の近くを通過することもありましたが、作物を荒らされることなく無事収穫を終えました。

トウモロコシは乾燥させて粒にほぐして、地酒を作る材料として130キロ離れた町で販売することにしています。収穫と同時に草刈りをし、次は来年3月以降のキャッサバ芋とプランタンバナナの収穫を待ちます。コモ村のみならず近隣の村人からも注目を浴びているこの畑は、コモ村で雇っている責任者(エテケ氏)をはじめ村の女性たちが、ゾウだけでなく作物泥棒からも守る努力をしてくれています。

一方好ましくない状況の変化がありました。2007年3月に過去の作物被害の賠償金の一部が政府から支払われたものの、残金がなかなか支払われません。また2006年に決まった「畑荒らしをするゾウ」の公式銃殺も実行されないことへの怒りから、7月に村の女性たちがエコガード(国立公園のパトロール隊員)たちを、拠点である近隣のミエレクカ村から追い出してしまいました。

その結果、ゾウを密猟しても取締りが行われず、他所から持ち込まれた戦闘銃などを使ってゾウの密猟がコモ村や近隣の村で起き始めたのです。もちろん私にはわからないように村人はふるまっていますが、私が町から村に戻ったとき、子どもたちがゾウ肉を食べているのを知ってしまいました。そのため、ミエレクカとコモの村長に「村人がゾウの密猟を容認しているのだったら、私はあなたたちを助けられない」と告げました。もちろん村長たちは私の仕事の趣旨をよく理解していて、密猟を防ぐ努力をすると言っていますが、ごく一部の村人は政府への怒りもあって、まだ象牙やゾウ肉で臨時収入を得たいと考えているのです。

 私のゾウの畑荒らし対策(交換オイルとトウガラシの臭いのする布の柵の設置)は村人たちにゾウを殺さなくても農作物を守ることができるという期待を与えています。しかし政府と農民との関係が改善されない限り、これだけではゾウの密猟を防ぐことができないという状況になっています。それなのに公園当局内の問題も複雑で、政府の資金難からエコガードへは6カ月も給料が払われていません。ゾウによる作物被害が村人の畑で起きたら、ゾウへの怒りを静めるため防御柵を設置する、これをコツコツと続けることが今私にできることだと考えています。

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