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2007年6月 7日 (木)

▼ 日本でも大人気!ペット需要高まるスローロリス

            

◆ 6月6日、SSN(種の保存ネットワーク)のメンバーであるプロ・ワイルドライフとケア・フォー・ザ・ワイルドがサイドイベントを行いました。
霊長類の捕獲・取引は、アフリカで、アジアで、そして南米でも大きな問題になっています。特にアフリカでの問題はブッシュミート問題とも関連して、よく知られています。
しかし、事態は南米でもひどいようで、ブラジル・アマゾン地域だけで年540万ものサルが捕獲されているといわれているそうです。

   

◆ アフリカと南米についての報告の後、スローロリスについての2つのプレゼンがありました。  

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まず、ネカリス博士によるスローロリスの分類と絶滅のおそれのある状況が最初に報告されました。スローロリスは北インドから東南アジアにかけて分布する、原始的なサルです(原猿類と呼ばれます)。
これまで3種に分類されていましたが、5種に変更される見通しです。実は、将来それ以上の種に分けられるようになるだろうというお話でした。スライトで形態を見る限りでも、顔の模様や頭の形など形態的にもかなり異なっています。

   

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これらのスローロリス類は、生物学的情報が不十分なものもありますが、押しなべて森林伐採による生息地破壊とペットや漢方薬目的で取引するため大量に捕獲され、絶滅のおそれに瀕しています。

      

次に、ケア・フォー・ザ・ワイルドのバーバラさんからは、取引の実態の報告がありました。インドネシア・ジャカルタの市場でロリスが売られていますが、噛みついても怪我をしないように、プライヤー(ペンチのような工具)で歯を引き抜いたり、より珍しく見せようと全身が黒く塗られて売られているものがありました。栗かクルミでも詰めるように子ロリスが袋につめられていました。

    

ロリスの行き先は、東南アジア内、中国、日本が主要なところです。JWCSが用意したスローロリスのレポートをもとに、輸入国日本の状況が説明されました。討論の際に、日本への密輸の状況などについて補足をしました。

    

◆ スローロリスの附属書改正提案(附属書ⅡからⅠへ移行して国際商業取引を禁止)の議論は、今のところ来週になりそうです。
ただ、それぞれの議題をどのような順番で議論するかは、CoP14事務局(各委員会議長、常設委員、CITES事務局で構成)が決めるので、確かなことはわかりません。

     

(JWCS事務局長 坂元雅行)

     

     

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