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2007年6月11日 (月)

▼ 野生動物レスキューセンターを見学

   


◆ 野生動物のレスキューセンターを見学しました。

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<センターの保護施設の一部>


今日は、SSN主催のレスキューセンター見学に行きました。AAP Sanctuary for Exotic Animals というところで、ハーグからバスで1時間くらいの郊外にある広大な施設でした。私が説明で聞いたところでは、次のような内容でした。


●対象は、違法に取引されて押収された動物や劣悪な飼育をしていた個人が所有権を放棄した野生動物。特にチンパンジー、バーバリーマカクなどの霊長類が中心。
●終生飼育される動物園に収容する前に徹底した検疫・治療と人慣れの排除(そのために人間に対して危険な行動をとったりする)などのリハビリを行う。
●移送する動物園はその施設、飼育管理、ポリシー(悪質な興業を行わないなど)をきちんと確認する。
●受け入れが難しい動物を終生飼育するスペースも建設している。水路で囲まれたマカク(ニホンザルと同じ分類に属するグループ)用の広い施設が用意されている。

施設や機材類はとても立派で、特に、オランダ政府が3分の1を補助した新しいチンパンジー舎ではその行動に基づいたエンリッチメントに相当配慮しているようでした。




◆ ヨーロッパに一番近いサルのこと


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<バーバリーマカクを終生飼育する施設>


ここに収容されている動物は、ヨーロッパに生息していないものがすべてといってよいくらいなので、生息地への再導入はまず不可能なのですが、バーバリーマカクについては検討しているようです。
バーバリーマカク(Macaca sylvanus)は、かつて北アフリカとヨーロッパの一部に分布していましたが、いまでは北アフリカのモロッコとアルジェリアに小さな孤立した個体群が残るだけとなっています。個体数も相当減少し、現在では計12,000頭に過ぎません。今でもモロッコからのペットとしての密輸が絶えないようです。
ヨーロッパの目と鼻の先にいるサルということと(ちなみにヨーロッパにはホモ・サピエンス以外の霊長類はいません)、絶滅のおそれが心配されていることから、AAPでは特に力を入れているのです。


実は、今回のCoP14でバーバリーマカクを附属書ⅡからⅠへ移行する提案をある国が準備しようとしたのですが、提案提出の締め切りに間に合わなかったそうです。次回のCoP15には提案がおこなわれるかもしれません。



(JWCS事務局長 坂元雅行)


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