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2007年6月 8日 (金)

▼ 日本はいつだって保護には反対?

     

◆ 日本はどう出る? また日本だけが保護を遅らせるような発言をするのか?

   

6月7日、スローロリスの討議は途中で時間切れ、続きは明日となりました。

討議の様子はこちら 記事-1

反対意見を言う国はあるのでしょうか?ありうるとすれば日本でしょうか。

     

似たケースとして、以前の会議でリクガメの仲間の提案が討議された際、日本のみが強く反対しました。
絶滅に瀕しているのは確かかもしれないが、そうなったのは生息国の保護措置失敗の結果であって、その保護措置を改善することが先決だ、生息国の失敗によって輸入国が負担を負うことはおかしいと主張したのです。(輸入国の負担とは、輸入許可の事務負担を被るということでしょう)

    

そのとき、私は、輸入国の需要ゆえに密猟が激しく、生息国の対応が後手に回った面があるとは考えないのだろうかと思いました。
また、生息国と輸入国のどちらが悪いのかはさておいても、絶滅のおそれが生じている以上、その種の将来を考えるなら、有効と思われる措置はとっておくにこしたことはないとも思いました。
このときは、他に反対する国がない寒い雰囲気の中で、議長にそれでも反対するかと詰め寄られ、日本は、しぶしぶ全員一致に応じたのでした。

   

さて、明日はどうするのでしょうか。おそらくは、提案が通る見込みが高いと見て発言を控えるのではないかと思いますが。。。
「なぜ日本は、わざわざああいう姿勢をとるのか」とNGOや他国政府の人たちから尋ねられるこちらの身にもなって欲しいものです。

   

(JWCS事務局長 坂元雅行)

   

   

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▼ スローロリスの審議はじまる

      

                    

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◆ スローロリスの討議が始まりました

6月7日、今日は、スローロリスの討議が始まるかもしれないということで第Ⅰ委員会の会場に急ぎました。討議する議題の順番は前日の事務局会議で決まるので、その日にならないと分かりません。冒頭の議長の「本日の討議予定」に耳を傾けました。

第Ⅰ委員会では、昨日から附属書改正提案の討議が始まっていますが、植物の提案から進めていました。

「提案××、××、 植物が終わったところで、提案1スローロリスへ戻ります」 と聞くや否や、SSN(世界のNGOのネットワーク)の控え室に走って戻り、用意しておいたスローロリスのレポートをもってピジョン・ホール(参加者用メールボックス)へ。レポートの配布をお願いしました。

     

◆ 採否の鍵を握るインドネシアが保護を支持!

実際にスローロリスの提案についての討議が始まったのは午後4時45分になってからでした。午後のセッション終了まであと15分しかないので明日になるかと思いましたが、議長は「提案1 スローロリスの附属書ⅡからⅠへ移行する提案」を告げました。私はそのとき、別の場所で作業中でしたが、頼んでおいたNGOの人から携帯に連絡をもらい、走って会場に入りました。

    

1.まず、カンボジアから提案の趣旨の説明がありました。              

スローロリス(現3種)は森林伐採による生息地破壊とペットや漢方薬目的で取引されるための大量捕獲のために絶滅が心配されています。

討議で最初に発言したのはインドで、「インドはキタスローロリスの生息国です。インド国内では捕獲も取引も禁止されていますが、ペットや漢方薬で取引されています。繁殖率が低いこともあり、将来を大変危惧しているところです、したがって提案を支持します」と発言しました。

   

2.次に発言したのはインドネシアです。

これまで、スローロリスの生息国であるインド、フィリピン、マレーシア、中国などは、賛成と聞いていましたが、会議前の段階ではインドネシアは反対していました。当然ながら、各締約国は、提案されている種の生息国の意見を重要なポイントとしてみます。インドネシアはスローロリスの最大の生息国であり、その反対は、大きな不安材料になっていました。緊張した面持ちでNGOが見守る中、インドネシアは、「カンボジアがこの提案をしたことを歓迎します。スローロリスはインドネシアの国内法でも手厚く保護されています。提案を支持します」と簡潔に述べました。

   

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(JWCS事務局長 坂元雅行)

   

        

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